盤屋さん改めTARACO社長のブログ

営業を科学する 【営業マン不要論】

[テーマ:ビジネス]

2000年の第2創業から、足掛け7年。
今、我々のビジネスは、
あらためて、2本の柱で成り立っています。

その1本は、基幹事業であるところの盤屋。
この事業は、カスタムメイドの仕事がメイン。

わかりやすく言えば、高級紳士服専門の仕立て屋さんのイメージ。

我々は、お客様一人ひとりの体型に応じた紳士服を仕立てる代わりに、
お客様のご要望に応じた、制御盤や制御システムというものを仕立てるわけです。
そのご要望は、一品一様のカスタムメイドなだけに、
やみくもにお客様の数や仕事量を増やすことには、必然的に無理が生じます。

よって、私の第2創業における基幹事業の事業方針は、
当時、複数先あったお得意先を、我々の身の丈に一番適った1社に絞り込む。

ここから、1階※は、1社で1億(円の売上)のキャッチフレーズが誕生。
※1階が、基幹事業の盤屋の発祥拠点ということに起因

この方針のメリットは、
カスタムメイドの “もの造り” の事業において、
ひとつところに経営資源を集中投下できるため、
必然的に発生する製造工数や管理工数といった、
無形の重たい費用を必要最低限に抑えられるので
無駄の少ない効率の高い事業運営の実現が見込めます。

そして、私は、こうしたシチュエーションの中でこそ、
自分の対人(キーマン)工作力を遺憾なく発揮できる営業マンであって、
差し詰め、その営業のスタイルは、
あたかも、高性能スコープ付ライフルで、大きな獲物をし止めるやり方に
似ているようだと前回ブログで述べました。
  
ただ、この事業方針のリスクは、
選定したある1社の売上が、当社の売上シェアを寡占する為、
その選定した1社が、万が一、事業継続を断念したり、
もし、事業展開や事業方針をドラスティックに方向転換しようものなら、
必然的に、我々の運命は、
相手方の動向に翻弄されるといったリスクに
さらされることは避けられません。

我々は、この基幹事業におけるリスクをヘッジする方策もあって、
TARACOという、新たなるレディメイドの “もの創り” 事業の
起業を決断するに至りました。

よって、TARACOの事業方針の発想の出発点は、
基幹事業のそれとは、相対する地点からの発想の出発となりました。

だから、TARACOのキャッチフレーズは、1000社で1億(円の売上)。

まず、TARACO事業のスタート時点において、
私の営業方針は、営業マン不要説のスタンスを採りました。

世にないユニークな製品を造れば、
極端な話、「ひとりでに売れるわい!」という、
当時というか、つい最近までの私は、
『プロダクトアウト』 の権化、妖怪のような
頑なな信念の持ち主でありました。

その裏側には、
もう自分がやってきた特殊工作員みたいな営業スタイルに、
ホトホト嫌気がさしていたのと、
そんな自分の経験を通して、
個の能力におもねるような営業では、
我々(TARACO)の未来に光明は見出せない、
そんな起業なら、真っ平ご免こうむりたいといった
多分に、自分の長かったキャリアの猛省から生れる
私的な心情のこだわりみたいなものもあったように、
今となっては思われます。

    投稿日時:2007年3月 5日 20:25

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プロフィール
  • 「多羅尾 光道(たらお みつみち)」
  • (株)コムデックの代表取締役社長。
1956年7月28日生(A型)
趣味:犬の飼育(ダルメシアン2頭飼育中)
小学2年迄、大阪
小3から小4迄、愛知県岡崎
小5から現在迄、川崎
中学2の1970年、父/光隆が、同地にて、タラオ電機(現コムデック)創業
1980年から1999年 和泉電気(現IDEC)勤務
2001年 代表取締役就任
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